みなさんはお子さんに何歳からはさみを持たせますか?
幼稚園に入って初めて持たせる、というご家庭も多いように感じます。
でも実は2歳半くらいにはできるものなんです。
指先は第2の脳と言われるほど大事な部分なので、小さい頃からどんどん使っていくといいですね。
また幼稚園に入園するとすぐにハサミを使った制作をする園も多いので、子どもが困ってしまうことのないようにおうちで使っていると安心です。
ただ注意してほしいのは、その子がはさみを使える時期になっているかを見極めることです。
2歳半になったからといってはさみを渡してしまうと危ないので、「大人の話を理解できるか?」をよく見てくださいね。
はさみデビューには
はじめからチョキチョキ切ることができる子はあまりいませんので、少しずつ慣れていきましょう。
まずは折り紙を縦に8等分にして切っておき、この細長い紙を「パチン」と切ってもらいます。
1回切り、パッチン切りと言ったりします。
紙が長すぎてうまく持てない子は、長さを調節してあげて下さいね。
〈ポイント〉
・脇を締める
・刃先はまっすぐ前に
・紙の持ち方は合ってるかな?
〈はさみの選び方〉
・手が切れない安全なはさみもありますが、紙を巻き込んでしまい初めての子には難しいので、ステンレス製のハサミがおすすめです。
指を切りそうでヒヤヒヤしますが、意外と大丈夫ですよ。
・手が小さかったり、握力が足りない子にはスプリング付きの物があり、手を握る、開くの補助をしてくれるのでこちらもおすすめです。
〈遊びの工夫〉
・可愛いボール
切った細かい折り紙は透明のビニール袋に入れ空気を入れて縛る。
ポンポンとばし合いをすると楽しいです。
・ミックスジュース
小さめの透明コップにいろんな色の折り紙を切って入れていく。
黄色い折り紙なら「バナナ入れまーす」等会話しながらできますね。
たくさん並べてジュース屋さんごっこに発展していったらより深く遊ぶことができるのでおすすめです。
看板やメニュー表を作ったり、お金、スタンプカードなんかも作ることができますね。エプロンや三角巾をしてごっこ遊びができたら何日も楽しむことができて想像力もどんどん膨らんでいきます。
・ピザ、クッキー
ピザの生地、クッキーの生地(丸い画用紙)を用意しておきます。
切った物をトッピングに見立ててのりで貼っていきましょう。
のりまで難しい場合は大人が貼ってあげてもいいですが、この機会にぜひのりにも挑戦できると良いと思います。
補足情報なのですが、100均や本屋にもはさみの練習セットが売っています。レベルに合わせて購入してもいいですね。
ちなにみピザやクッキーを作ったら、オーブンに見立てた段ボールなどて焼いてあげると、ごっこの世界が膨らみやすいです。
こちらもジュース屋さん同様お店屋さんごっこができますね。
慣れてきたら
1回切りに慣れてきたら連続切りに移行していきましょう。
はじめのうちは刃先まで使って切ってしまいますが、途中まで切ったら開いてみよう!と伝えていくと徐々にできるようになっていきます。
これも定期的にやっていくことが大事なので、はさみをしまい込まず見える所に出しておくといいですよ。
こうすることで、子どもが自ら「ハサミやりたい!」と言い出しますし、大人もそこから使いますよね。
目からの刺激はかなり大きいので、大人が使っているのを見ると子どもも使いたくなるものです。
危ないからといってしまってくと、なかなか出さないのでぜひ出しておく事をおすすめします。
できれば子どもの手の届く所にあるといいですね。
ただ小さい赤ちゃんがいる家庭などは危ないので、状況に応じて工夫して下さい。
まとめ
遊びの工夫は全てこちらが主導権を握らずに、「この作ったクッキーみんなに食べてもらいたいね?」などと展開のヒントを出していくのが主体性を大切にするコツです。
大人が遊びのレールを敷いていくのでは全く意味が無いので、ある程度の年齢(3歳半〜4歳)になったら、どうやって遊びを発展させていくかヒントを出しつつ一緒に考えてみて下さいね。
こういった発展を含めた遊びをしていくことによって、「考える力」を育むことができるのです。
生きていく中では様々な困難や、大きな選択をしなければいけないときが必ずやってきます。
そんな時に自分で考えられる力があるかどうかでは、全然違いますよね。
なのでこういった幼少期からたくさんの遊びの中で、考える力をつけていってもらえたらいいなと思います。